Monday, August 15, 2011

そうかあの人、ドイツ人だったのか

以前から名前は知っていたけど、ドイツに来てからドイツ人であることを改めて知った人が何人かいます。

たとえば、

・往年の名テニスプレーヤー、ボリス・ベッカー(Boris Bekker) -でもつい最近まで女性スキャンダル満載のお騒がせおじさん

理系の人におなじみの人では、

・パウル・ランゲルハンス (Paul Langerhans)-そう、すい臓のインスリン分泌細胞(beta-cell)などを含む、いわゆるランゲルハンス島を発見。

先日、近くにある観光スポット(マイナウ島)を訪れたとき、たまたま「Forschung fuer unsere Gesundheit(私たちの健康のための研究)」という特別展示が行われていました。↓は、糖尿病研究を紹介するコーナーで私が撮った写真です。

 ドイツ国内にあるいくつかの糖尿病治療・研究の拠点のなかには、彼の名前を冠した研究所があります(↓)。

  
肥満の人が少なくないドイツでも糖尿病は重要な研究対象です。研究がどのように我々の健康を支えうるかを魅力的な展示で紹介した、非常に印象深い展示企画でした。

もうひとり

・レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)-数学者。姓は典型的なドイツ語つづり!でもこの人はスイス人でした。



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Sunday, August 14, 2011

このブログについて

このブログをはじめてから2ヶ月くらいになると思います。覗いてくださってどうもありがとうございます。

当初はもっと研究分野のことなど書こうと思っていましたが、日々印象に残っていることを書いていくと、どうしてもドイツならでは、あるいは欧州ならではのことになってしまって、研究のことまで書ききれていない、というのが現状です。

あとは、このサイトは基本的に匿名ではじめて、いまもそうなのですが、誰が書いているか知っている人は知っているということで、このままにしようと思っています。

こういう状況をうけて、というわけでもないのですが、研究内容に関することなどは、英語のブログも先日はじめましたので、そちらに多く書くことになると思います。このページの右側に常にリンクがありますので、ご興味おありでしたら、覗いてみてください。こちらは匿名でなく、自分の研究の宣伝などもしていきたいと思っています。

この英語ブログサイトのタイトルは「Originally 4」としました。わかる方には説明しなくてもわかるネーミングだと思います。すなわち、我々ヒトのゲノムは約5億年前に起きたゲノムの4倍化イベント(「2R仮説」とも呼ばれる)のおかげで、それまでの生物がもっていた遺伝子セットが「4」倍になり、そこから時間をかけて、ときおり4倍化の痕跡が見えるか見えないか、という我々の現在のゲノム構成に落ち着いた、というストーリーです。 さらに、ヒトを含む現存の脊椎動物すべて(一部の生物ではその痕跡がかなり二次的に失われているようす)が、4倍化状態を一度経験したのではないか、という意味も含みます。先日書いたヤツメウナギもそこに含まれます。

(この辺のはなし、日本語の簡素なことばで書くのが非常に新鮮でした。とはいっても、慣れていない方にとっては簡素に聞こえないと思いますが。それにしても「2R仮説」がWikipediaで見つかるとは驚き)

英語のブログを設けたそもそもの理由は、こちらで身近に接している人たち(指導している学生たち)の読めない言葉だけを用いて、こちらでの日常について書くのはどうも気が引ける、というものです。「結局、あの先生(「先生」なんてこっちではもちろん呼びませんが)、私たちと別のほう向いて毎日過ごしてるんだ」なんて思われるのは本意ではありません。あとは、研究に関することならなおさら、指導する学生にも、さらに世界のどこにいる人にも、知ってもらうのがよいのだろうと思っています。

ちなみに、このブログでこれまで訪問数の多かった記事は、やはり なでしこジャパン関連 でした。


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Friday, August 12, 2011

そして、これが大学の夏

事務とのやり取りが必要で、担当者にメールを書きました。すると、自動返信のメールが戻ってきました。

「8月4日から26日まで休暇でいません。代理の方はXXXさんです。みなさんも楽しい夏を!」

先方からの要求で生じた用件だったので、しばらく凍結するのはこちらは構わないのです。しかし、3週間です。開き直って、代理の担当者を立てて、自動返信でしっかりお伝えしてくれるところが、まさに典型的なパターン。

ちなみに、有給休暇についての興味深い記事を他サイトに見つけましたのでリンクしておきます。

昨日書いた記事のつづきのような、ゆっくりとした夏の風景、大学の中にもあります。日本ではこの時期、大学の事務ってどうなっているのでしたっけ?


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Thursday, August 11, 2011

ひかえめな夏

昨日まででいくつかの仕事の区切りがついていたので、きょうは意図的に息抜きモードで過ごしました。おかげで、普段手の届きにくいところのケアができました。

大学の自分のオフィスからの眺め 中央にボーデン湖、そして対岸が見えるのはよいが、手前には工事現場 うるさい工事はまだまだ続きそう

 さらに、早めに職場から引き揚げ、わざとバスを途中の停留所で降りて、歩いて街へ。快晴でも、最高気温は25℃どまり。日陰に入ると肌寒いくらい。このシーズン、平日でも、休暇で訪れた人たちで通りはごった返しています。 スポーティにサイクリングを楽しむ人も少なくありません。

大聖堂のあるAltstadtを対岸にのぞむ  右側の橋をくぐって、湖のくびれた部分(Seerheinと呼ばれる)へ流れ、やがてライン川へ続く

 この土曜にクライマックスを迎え、湖上花火大会で盛り上がる予定のイベント(Seenachtfest)のために通行止めになっている小道があり、そのせいで鉄道の踏み切りに約15分も足止めを食らう。街で一番にぎわう広場を歩いているときに、ふと映画館で上映中のタイトルに目をやると、「Naokos Lächeln」と書いてある。日本語っぽいなと気になって、あとで調べてみると、どうやら村上春樹の「ノルウェーの森」がドイツではこんなタイトルになってしまったということらしい(このタイトルについてはその違和感について取り上げている別のブログを勝手に参照; そして 映画のドイツ語予告ムービーはこちら)。


さらに街をさまよい、いつもの本屋で気になった本を買おうとするが、レジに店員がいない。どうやら、店の奥で別の客を応対(といっても、たぶんただの立ち話)していた模様。5分ほど待ってようやく購入。

単に時間の流れるスピードが違う、と表現するのは適切とは思わないのです。そして、辛抱が多分に必要、などと考えてしまっては楽しめない。たぶん、「待たされていると思わない」メンタリティをもっている人にやさしい土地だということなのでしょう。そして、放り込まれると少なからず適応してしまうものです。


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Tuesday, August 9, 2011

あなたの大事な生物、○○語で呼ぶと?

生物学者として、海外で、しかも非英語圏で研究・教育に携わるうえで、もっとも困ったことのひとつがこれです。日本語で覚えている生物名、すんなり英語で出てこないことが多いのです。もちろん準備が足りないといわれればそれまでですが。

授業をしているとき、そして現地の人と寿司など、魚料理を食べているときなどです。英語圏でないために、相手も英語での呼称がわからず、会話に出てくる生物、ピンと来ないことがしばしば。

私が学部4回生のころから何かと縁のある生き物、ヤツメウナギ。

英語で lamprey
イタリア語で lamprede
フランス語で lamproie
そして、ドイツ語では Neunaugen。これはNeun(「9」)+Augen(「眼」)で、「9つの眼」という意味です。

'Der Name Neunauge geht auf eine falsche historische Beschreibung zurück, wonach der Beobachter neben dem eigentlichen Auge auch die Nasenöffnung und die sieben seitlichen Kiemenspalten als Augen ansah (also neun "Augen" auf jeder der beiden Körperseiten).' (上のWikipediaページより)

つまり 、鼻孔+眼+七つの鰓穴 というわけです。これに対し、日本語の「八つ目(ヤツメ)ウナギ」というのは、眼+七つの鰓穴 ですね。ちなみに、スウェーデン語でもドイツ語と同じく「九つ目」ウナギと呼ばれているとか。


Sunday, August 7, 2011

ドイツ・海洋生物関連 イベント情報

特別展 OCEAN !海はモンスターでいっぱい

ドイツビール祭り

国立マイセン磁器美術館所蔵「マイセン磁器の300年」展

冊子「ドイツと日本で働く」

ドイツ在住の方、研究者以外の方も読んでくださっているようなので、ドイツ生活一般の情報も添えたいと思います。

このリンク先は、'Arbeiten in Deutschland und Japan' と題された、おもに日本で仕事するドイツ人のためのドイツ語で書かれた冊子です。先日、私が勤務する大学の事務の人と年金の話題になり、この冊子を参照する機会がありました。生活情報のなかでも法律関係のことは、言語もひとつの障壁ではありますが、そもそもどこを調べてよいのかわからないことがあります。自分のためのメモも兼ねて、どなたかの何かの助けにと思い、この冊子のことを書いておこうと思いました。

この冊子は、東京のドイツ大使館のページに置いてあるのですね。留学する際、日本にある大使館や総領事館を訪ねてみるのも、情報収集に有効かもしれません。免許の書き換えのための翻訳などのサービス(有料)も行っていると思います。私も、渡独が決まってからすぐに大阪梅田にあるドイツ総領事館を訪ねました。

Saturday, August 6, 2011

ドイツへ「戻る」

ドイツでの生活をはじめる直前、もう4年半も前のことですが、日本である研究の会合に出席しました。海外から戻って間もない別のスピーカーが、「日本語で研究内容を話すのは久しぶりなので、うまくできるかわかりませんが、どうかご容赦ください」とトークの前置きで断っていたのをよく覚えています。まさにそのとき、日本をこれから離れる自分もそうなるのか、いや、そんなはずは・・・、などと考えていました。

7月下旬から10日間の日本滞在を終え、HelsinkiそしてZurichを経由して、さきほど自宅に戻りました。日本では、慣れ親しんだ街並みを懐かしみ、いっぽう馴染みのない日本語(たとえば、「食べログ」・「イクメン」)に戸惑いました。節電のための弱冷房は私にはちょうどよく、ドイツに比べ気温が高いとはいうものの、乾燥したドイツの空気のせいでたびたびのどを痛めていた私には、日本の気候は意外にも過ごしやすいものでした。

短いあいだに5つの街をめぐるスケジュールになってしまいました。言葉、気候、そして街並みに戸惑いながらも、結局のところ、久しぶりにお会いする先生方、そして先輩、知人、親戚など、懐かしい面々と歓談することで、自分の歩みを確認できたように思います。ほんとうはさらに何人かの方とお会いできるつもりでいたのですが、あいにくお話しそびれた方々にはお詫び申し上げます。実は、学会でのポスター発表の際には、自分の発表の時間を誤解していて、お相手できなかった方がいらっしゃったのでは、と思っています。申し訳ありませんでした。

冒頭の日本語の話題に戻って、自分はいまどうなのか?しっかり話せるのか?無理な気がしています。仮にできたとしても、しばらく遠ざかっているという負い目を感じながら話すとしたら、気分的にはなかなかつらいだろうともいえます。

日本からの長旅の最後、自宅に戻る列車の中で、「もう少しだ、早く家に戻りたい」なんて自然に思っていました。家はどこにあってもやはり落ち着くもんです。

Sunday, July 31, 2011

Workshop on Molecular Evolution at Woods Hole

Woods Hole で行われている 分子進化のワークショップのページで、レクチャーのスライドを見ることが出来ます。

1)'Course Schedule' をクリック
2)スケジュール表のSpeaker名をクリック
3)WikiページのLecture(あるいはLecture Materials)の項目をダウンロード

Tokio Hotel / 北欧ブーム?

日本に着き、いくつかの用事を終えて東京にきました。ホテルの部屋に入り、ひさしぶりにインターネットを利用し少し仕事を片付けています。ちなみに、タイトルを「Tokio Hotel」 としましたが、これはドイツのteenagerに人気のロックバンドです。タイトルはたったそれだけの意味です。

ドイツで契約しているSIMカードでの通信には、国際ローミングのため、料金が非常にかかるだろうから、と、添付ファイルなどはダウンロードせずに我慢してきたのです。日本の携帯電話などのシステムはオープンでなく、料金も高いですね。

以前の記事で紹介したとおり、ドイツの自宅からはスイスへのアクセスが便利なものですから、Zurichの空港から、フィンランド航空を利用して、Helsinki 経由で飛んできました。乗り継ぎはありましたが、長いほうのフライトでも9時間35分(短いほうは2時間45分)でしたから、気分的にも楽でした。ただ、機内サービスのドリンクは有料のものが多かったです。私は無料のもの(コーヒー、紅茶、シンプルなジュースなど)だけで構いませんでしたが。


日本は、北欧ブームなのですね。出国前のドイツもそうでしたが、夏でも涼しいところへ避暑というのはいい考えだと思います。節電休暇など普及してくるとしたらなおさらです。