Tuesday, August 9, 2011

あなたの大事な生物、○○語で呼ぶと?

生物学者として、海外で、しかも非英語圏で研究・教育に携わるうえで、もっとも困ったことのひとつがこれです。日本語で覚えている生物名、すんなり英語で出てこないことが多いのです。もちろん準備が足りないといわれればそれまでですが。

授業をしているとき、そして現地の人と寿司など、魚料理を食べているときなどです。英語圏でないために、相手も英語での呼称がわからず、会話に出てくる生物、ピンと来ないことがしばしば。

私が学部4回生のころから何かと縁のある生き物、ヤツメウナギ

英語で lamprey
イタリア語で lamprede
フランス語で lamproie
そして、ドイツ語では Neunaugen。これはNeun(「9」)+Augen(「眼」)で、「9つの眼」という意味です。

'Der Name Neunauge geht auf eine falsche historische Beschreibung zurück, wonach der Beobachter neben dem eigentlichen Auge auch die Nasenöffnung und die sieben seitlichen Kiemenspalten als Augen ansah (also neun "Augen" auf jeder der beiden Körperseiten).' (上のWikipediaページより)

つまり 、鼻孔+眼+七つの鰓穴 というわけです。これに対し、日本語の「八つ目(ヤツメ)ウナギ」というのは、眼+七つの鰓穴 ですね。ちなみに、スウェーデン語でもドイツ語と同じく「九つ目」ウナギと呼ばれているとか。


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