Saturday, June 18, 2011

こころに残ることば - 研究プロジェクト選び

かつて身近にいた練達の研究者・先生が言っていたことを最近よく思い出します。

一年に一度あるかないかくらいの頻度でしか日本に戻りませんので、国際学会でたまに日本人研究者に会うときを含めても、日本語で研究のことを深く語ることはほぼありません。英語でもよいのですが、とくに日本語の教訓のようなことばは非常に刺激になります。ですので、かつて耳にしたことばを思い出して、自分のいまに照らし、考えをめぐらせます。

「簡単にわかるようなことをやっていてはダメ」

10年ほど前耳にしたあたりまえのようなこの教訓、時々思い出します。

Friday, June 17, 2011

ゼブラフィッシュ会議

欧州のゼブラフィッシュ研究者が集まるミーティングが、7月あたまにスコットランドのエジンバラで行われます。

The 2011 European Zebrafish Meeting 

こちらの同僚が参加するとのことで、プログラムをともに眺めていました

Thursday, June 16, 2011

学部のそと、大学のそと・・・

ドイツへ来て最初は、文字通り右も左もわからなかったなぁ、と最近よく思います。
地理的なこともそうですが、人のネットワークについても、そして物事が動くシステムについても。大学の中のこと、そして大学を出て、街に出て、日々の暮らしについても。

私のいる小さな街の小さな大学には日本人はあまりいない。しかし、少しはいる。今日、偶然ランチをともにした化学科(Fachbereich Chemie)の人を通じて、日本人に遭遇。同じ建物に数ヶ月もいながら、これまで会ったことはありませんでした。博士課程の途中で1年弱の滞在の予定だとか。

すでに去った人がほとんどですが、いわゆる文系の日本人と知り合ったこともあります。歴史学の人、法学の人、言語学の人、そして政治学も。よく考えてみると、日本ではほとんど交流のなかった分野だな、と思いました。研究スタイルも、時間の使い方も、グラントの申請の仕方もぜんぜん違うのです。こういう環境ならではの発見でした。

ちなみに、こちらでは、いわゆる文系の学問もScience(「Wissenschaft」)に含まれるというのです。そもそも、このWissenschaftというドイツ語の単語の意味が「Science」とは少し違うのですが、ドイツ人にとっての「Wissenschaft」の英語訳は自然と「Science」となるようです。

私の父親は考古学者なのですが、ドイツ人に「あなたのお父さんも Scientistだったんですね」なんていわれると非常に違和感があり、「いやいや、ちょっと違うんですけど・・・」と心の中で反論してしまいます。この点について、実は、英語圏では日本の感覚に近いという意見を聞いたことがあります。

時間が少し経って、どういう日本人の人が来て、どこへ行くのだろうか、と単に興味本位で気になったりするわけです。

Tuesday, June 14, 2011

国際会議 Evolution 2011


毎年おもに6月に行われている国際会議 Evolution (米・オクラホマ)のプログラムを眺めていました。

非常に大きな学会で、遺伝子・ゲノムの進化を研究しつつも、生き物の名前が出てくるタイプのプロジェクトを好む私には打ってつけの学会ではあります。しかし、やはり大陸を渡っての学会参加には、招待口演などでない場合はとくに、予算・時間の面でうまく折り合いをつける必要があります。ということで、残念ながら私は参加しません。

Monday, June 13, 2011

「論文を通すための秘訣」?

今年1月に、'Ten Simple Rules for Getting Ahead as a Computational Biologist in Academia' という興味深いタイトルの記事が、PLoS Computational Biology という雑誌に出ていました。
 
この記事の著者は、同雑誌のEditor-in-Chief です。
 
同じ人が、6年前にも、似た趣向の 'Ten Simple Rules for Getting Published' という記事を出版しています。
 
研究者にとって、論文はもっとも大事な成果(のひとつ)です。欧米の大御所の先生方も、簡単にいい雑誌に出版しているように見えても、いろいろ苦心しながらやっているのだということを感じたことが何度かあります。