Tuesday, April 10, 2012

なんとかこの日を迎えて

本日は6歳の息子の入学式の日でした。

2月16日がドイツでの最後の幼稚園(Kindergarten)通園の日でした。4年半住んだアパートを引き払った我々は、出発を2日後に控え、仮住まいから息子を幼稚園に通わせていたのでした。その16日は、Konstanzのカーニバル(Fasnacht)の中でも行列で賑わう日でした。私と妻の分のコスチューム(Umkleid)は慌ただしい最期の生活の中で準備できませんでしたが、息子は満を持して騎士(Ritter)の姿で臨んだのでした。

3歳になる前から通ったドイツでの思い出がすべてといってよいほど詰まった、その幼稚園での生活。息子にとってだけではなく、我々親にとっても、良い思い出と苦い思い出の混ざった幼稚園との関わりのある生活。その最後の日。

息子の担当の先生は、2年を過ぎたときあたりに変わりました。住んでいるとなり街の幼稚園で仕事を見つけたから、と。ところが16日、なんと最初の先生がカーニバルに参加するためにたまたま街を訪れていて、幼稚園最後の日に再会となりました。「きょうは仕事じゃないから」と、彼女は最初は乗り気ではありませんでしたが、むりやり息子を連れてきて彼女の顔を見せたとき、しばらく息子は自分の面倒を毎日見てくれた人の顔が判り、しばらく何もいえずに・・・。別になにもいえなくても、感じてくれてそれでよかった。

その日のお別れの時間、そんなイベントの日ということで、ほんとなら夕方まである幼稚園は昼前までだったのだけれど(ドイツ!)、その最後の瞬間、お世話になった先生から、息子の友達の両親など、温かい言葉をかけてくれて、ドイツ生活で最もエモーショナルなときとなったのでした。

それから2か月。きょうという日を迎え、息子は違う国で久しぶりに何かに属し、 これからまぁいろいろあることだと思いますが、のびのび育ってくれることを願っています。親の都合でこんな境遇になってしまったわけだが、なかなかたくましいぞ。


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