Friday, November 11, 2011

ドイツの年金2

 先日、ドイツの年金受給資格の確認のため、ドイツの年金機構(Deutsche Rentenversicherung)の出張オフィスを訪ねました。

結果をまず書くと、こちらから提出すべき証明書が足りず、また出直しとなりました。ただ、いろいろ新しく知ったことが幾つかありました。ひとつは、私の妻も、仕事をしていないにもかかわらず(老後の年金受給のための月単位の支払いを現在行なっていないにもかかわらず)年金の受給資格があるということです。理由は、3歳以下の子供をドイツで養育していた期間があり、かつ日本での十分な年金支払期間があるからです。はい、非常にややこしいです。

私の場合は、2種類の異なる雇用契約をしてきたこともあり、非常に込み入ったケースかと思います。 そのおかげで、この興味深いテストケースから何か得ようと、大学の事務方のスタッフ2人も、私のオフィス訪問に同行してきました。私としては、ドイツ語でのやりとりに自信がないので、彼らがいてくれて非常に助かったのですが。

個々人で状況は大きく異なると思います。そこで、疑問のある方、あるいはドイツで仕事をしてドイツを近いうちに去る方は、Antrag auf Kontenelaerungという手続きがありますので、これを行うと疑問がは晴れる、あるいは、あとで楽かもしれませんので、おすすめしておきます。これが、まさに私が今行おうとしていることです。(関係書類はこちら

上に書いた、提出を要求された証明、というのは、私の日本での高校在籍を示す書類のことです。高校の卒業証書でよいはずです。次の一時帰国の時に、実家で探すことになります。ドイツの場合、高校卒業時にAbiturという試験をうけて、それがのちのち重要な最初の「学位」となることから、その証明をいつでも提出できるように持っているのが普通のようです。それに対応するものを日本人に求められると少し困ってしまう、ということです。


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Monday, November 7, 2011

初学者のための分子進化学英語教本

 私が教える進化の授業では、教科書にDouglas J. Futuymaの'Evolution'を使用しています。教科書といっても、すべてを網羅する形で進めるわけではありません。正直なところ、指定教科書として図書館に多くの部数が所蔵されているため、変更させてもらえないのです。

このFutuymaの本、実は分子進化学の部分が比較的浅くしかカバーされておらず、正直、満足していませんでした。そこで、とくに分子系統学の部分に関しては、他の教材の必要性をずっと感じていました。

そこで、愛用している本がこちら(下に表紙イメージを貼り付けた)。分子進化、そして分子系統の基礎的なところを、具体的な事例でカバーしており、私の教える2回生にはちょうどよいという気がしています。

著者とコンタクトをとる機会があり、さらに出版社のウェブサイトからLecturer用のマテリアルなどをダウンロードできることもあって、親しみをもって授業に使用しています。





Systematic Biologyという雑誌に載ったこの本の書評はこちら


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