このことに触れないわけにはいきません。
あのとき、私は、ドイツの自宅にいました。家に客人が泊まっていたこともあり、早めに起きました。テレビで、ドイツのチャンネルのニュースを見ているときに、突然、津波の映像が目に入ってきました。CNNワールドのチャンネルに変えて、そのまましばらく与えられるままに映像を見ていました。
職場に行きましたが、仕事は手につきませんでした。インターネットのおかげで、何が起きたのかはよくわかっていました。全員ではありませんでしたが、息子の幼稚園の子供の親、同僚、学生みなが大変なことが起きたことは知っており、心配する言葉をかけてくれました。
他に日本人はほとんどいませんので、まぎれもなく日本の代表です。次から次へ「家族は大丈夫?」と聞かれ、オフィスの外へ出歩きたくなくなったのを覚えています。いまでも、日本のどこ出身?と尋ねられると、相手がそのつもりで尋ねているわけではないのに、「震災の大きな被害を受けた地域の出身ではありません」と自然に答えてしまう自分がいます。
大きな被害を受けた方の悲しみ、苦労とは比べものにはなりません。しかし、遠くにいてもあの日から自分のなかで変わったものがあることを確実に感じます。自分のしたいことを、より強く求め、できることを自信をもって実行していきたいと思います。
あの日からしばらくはNHKの放送が常時ストリーミングで流されていたので、私もほぼ毎晩目を凝らして見ていました。その後、知人や親類と連絡をとるなかで、日本にいる方は余計に海外での報道が気になるようなことを感じとりました。報道の視点が違うために、海外ではより正確な情報が伝わっている、という認識だと思います。
ご興味おありの方のために、こちらのドイツ国営チャンネルARDで流されたリポート(ともに5分ほど)のリンクを貼っておきます。
4月11日放送のリポート
6月8日放送のリポート
ドイツ語ですが、感じは伝わると思います。「Atomkraft アトムクラフト」という言葉が「原子力」の意です。
この話題、書きたいことがいくつもありますが、また後日。
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