Thursday, June 30, 2011

こころに残ることば-論文出版とIF

学術雑誌に対する、2010年のいわゆる インパクトファクター が公表されました。インパクトファクターはあくまでも雑誌の注目度を示す数字であって、研究者個人の出版の評価には H-index など、別の数字を参照するべきなどとよく言われます。

2010年のインパクトファクターについて、極端な例を挙げれば、

Molecular Biology and Evolution : 9.872 -> 5.510 (2009 -> 2010)

Fish and Fisheries : 4.489 -> 6.434

など、一気に変動することもあります。これだけを指標とすることが妥当でないことがよくわかると思います。

評価方法やうわさ、いろいろありますが、論文の投稿作業にかかるときは、

「いい論文は、どこに載ってもいい論文」

という言葉をいつも思い出します。負け惜しみに聞こえそうでよくないし、これを盾にいろんなトライをすることを諦めてしまってはいけません。しかし、本当の意味での評価を放棄せず、内容を正しく吟味することが必要です。

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