Thursday, September 8, 2011

あなたの瞳、何色ですか?

「あなたの瞳、何色ですか?」

こんな質問をされたことはありますか? 私は、きょう生まれて初めて尋ねられました。

大学での私の雇用契約が10月1日で切り替わるのをうけ、おとといのブログに書いたとおり、街の役所(Bürgerbüro) の外国人局で、滞在許可(Aufenthaltstitel)の延長の申請をしてきたのです。

ドイツに在住の方でなければ身近に感じられないと思いますが、滞在許可の申請、および形態がこの9月から変更となり、それを早速体験してきたわけです。


新方式についてのオフィシャルな冊子はこちら [ドイツ語] [英語]



すでにメールで担当者との面会時間を設定していたわけですが、これ自体が新しいことでした。これまでは、前もって連絡せずにとにかく役所へ行き、順番待ちののち面会をしていましたから。この点では便利になったと思います。

申請の書類は、まったくこれまで通りです。私は、5年目になるドイツ滞在のあいだに、ややこしいことに4つの雇用契約を経験したこともあり、滞在許可の延長は4度目で、書類を準備するのは慣れています。毎度、家族3人でそろってお世話になるので、役所の担当者にもおそらく覚えられており、比較的感じよく対処してもらっています。

滞在許可証の電子化ということで、本人確認の情報がやや細かくなり、瞳の色や身長を尋ねられる、という点が以前と違いました。実は、ドイツ人のIDカードにも「瞳の色(Augenfarbe)」という項目があり、日本人のように黒色だけでないというその多様性が本人確認の情報に使われているわけです。さらに、きょうは指紋もとられました。これは6歳以上ということで、うちの5歳半の息子はこれを体験できずに残念がっていました。

そして、今回のシステム変更で一番気になっていたこと、それは料金です。値上げの噂は聞いていたので驚きませんでしたが、延長の費用として、

大人 80ユーロ (これまでは 30ユーロ)
子供 40ユーロ (これまでは15ユーロ)

を支払わされました。腹を立ててもしょうがないのですが、外国人(非EU)として住んでいるだけで、1年ごとなどの単位で、毎回これだけの出費を我慢しなければいけないわけです。

きょうは結局最初から最後まで、3人分で1時間半あまり。途中で、新システム対応の情報処理コンピュータソフトウェアがうまく作動せずに、担当者がイラつく場面や、新しいルールを我々の目の前で同僚にあからさまに確認する場面などもあり、向こう側もまだまだ中央が決めたことに対応できていない、という感じでした。

最後に新しい電子滞在許可証の発行についてですが、3週間後にもう一度面会をし、その際にやっと受け取れる、とのこと。申請はいったんベルリンの中央の役所に集められるのですが、実際には3週間で発行できるかわからないとのことで、もし現行の滞在許可が切れる10月1日に間に合わなければ、仮滞在許可証が必要になるそうです。そしてその仮滞在許可証の発行に大人15ユーロ、子供7ユーロかかるとか。滞在許可の延長を控えている方は、早めに役所に連絡して、面会時間を設定することをおすすめします。



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